テレフォンセックスは「その場限りの消えていく体験」としてその刹那的な側面や現場性を味わうことも一つの楽しみ方ではありますが、スマホのアプリなどを駆使して「録音」を行い、何度も聞き返すものとして楽しむことも可能です。
風俗などでは、風俗嬢とのプレイを録音することは禁止事項として利用規約などにしっかりと記載されていますが、テレクラのサイトの利用規約を眺め回してみますと、現在のところ、そのような禁止事項は見当たりません。
もちろん、今後、禁止事項になっていく可能性はゼロではありませんし、「公序良俗に反する行為」「(サービス提供者側が)適当でないと判断した行為」として扱われることもあるかもしれませんが、「いまのところ」テレフォンセックスは録音が「一応」可能なものになっています。
とはいえ、女性との一対一の性行為の記録ですし、テレクラサイトによっては「転用」の扱いを受ける可能性がありますから、テレフォンセックスを録音する際は、あくまで個人でこっそり聞き返して楽しむ程度にとどめるのが賢明ですし、インターネット上へのアップロードなどは控えましょう。
テレクラ・エイゼンシュテイン
テレフォンセックスを録音した場合の楽しみ方は、なにも、録音した音源を個人的にこっそり楽しむという「ブート盤」を聞くようなやり方だけに限定されるものではありません。
テレフォンセックスを録音することによって、テレフォンセックスに「編集」という考え方が持ち込まれることになります。
テレフォンセックス中に非常に盛り上がった部分を際だたせるような編集を施すことも可能ですし、やや冗長に感じられる部分を大幅にカットして、プレイの流れをよりよくすることもできます。
また、編集して作品を完成させることを前提にプレイするならば、あらかじめシノプシスを用意してシーンを分割した状態でプレイを行い、シークエンスごとにテレフォンセックスを完成させていくということも可能でしょう。
様々な女性を相手に行ったテレフォンセックスの異質な録音の断片を、モンタージュ編集のように衝突させることもテレフォンセックスに新たな地平を生み出してくれる営みになるかもしれません。
テレフォンセックス以外の音源を、テレフォンセックスの断片と組み合わせることなどを考えると、その途方もない広がりになんだか胸が踊るようでもありませんか。
録音によるテレフォンセックスで「編集後」のイメージを前提にプレイをすることは、映画の撮影にも少し似ています。
録音と編集を駆使することによって、テレフォンセックスの快楽は生身で体験した瞬間とは違う新たな相貌をあらわすことになるのではないでしょうか。